Craft CMS の製品ライフサイクルについて

2022年5月4日に、Craft 4 がリリースされました。

Craft 4 | Craft CMS
https://craftcms.com/blog/craft-4

これから新たに採用するなら Craft 4 を選択すればいいのですが、様々な理由から Craft 3 で動いている既存サイトを早々にアップグレードできないケースもあると思います。では、いつまで気兼ねなく利用できるのでしょうか?

そこで、Craft CMS の製品ライフサイクルについて確認しておきましょう。

フルサポートはリリースから2年、その後1年間セキュリティサポートが継続

Craft CMS の製品ライフサイクルは、公式ドキュメントに記載されています。

Supported Versions | Craft CMS
https://craftcms.com/knowledge-base/supported-versions

メジャーバージョンのリリース日から2年間はアクティブサポートとメンテナンスが行われ、その後1年間は重要なセキュリティ問題を(可能な限り)修正する予定とのこと。

メジャーバージョンリリース日フルサポートの期限セキュリティサポートの期限
Craft CMS 32018年4月4日2023年4月30日2024年4月30日
Craft CMS 42022年5月4日2024年4月30日2025年4月30日

Craft 4 をリリースしたタイミングでアナウンスされたため Craft 3 のフルサポート期限だけが長めになっているものの、来年予定されている Craft 5 以降もこのルールは変わりません。

そのため、こまめにアップデートを適用しているとしてもセキュリティサポートの期限が切れる前にアップグレードを検討したいところですね。

アップグレードに必要なライセンス費用は?

クライアントワークとして構築されているサイトは Pro ライセンスとなるため、2年目以降 $59/年 を支払うことになります。2022年12月時点では、この費用に「現行バージョンのアップデート」と「次期バージョンへのアップグレード」が含まれているため、追加のライセンス費用はかかりません。

導入済みの有償プラグインも、プラグイン側で次期バージョンに対応すればそのまま利用できます。

Craft 3 で稼働中のサイトは、アップグレードの検討を

ここまでで、Craft 3 で稼働中のサイトは遅くとも2024年4月末までにアップグレードをした方が良さそうということは判りました。

ただ、単に「適用すれば終わり」であればいいのですが、公式ドキュメントを参考にサイトの現状に合わせた何らかの調整が必要になるかもしれません。

Upgrading from Craft 3 | Craft CMS Documentation | 4.x
https://craftcms.com/docs/4.x/upgrade.html

もちろん、独自プラグインを導入していたり複雑なカスタマイズをしていたりすると、さらに確認・調整にコストがかかります。

ということで、ご検討はお早めにという業務連絡を兼ねてみたり。。。

最後に

これは Craft CMS Advent Calendar 2022 1日目の記事です。
Craft CMS に関わることなら、ブログ記事やSNS の投稿など内容を問わず大歓迎ですので、お気軽にご参加いただけると嬉しいです。