遅ればせながら、実案件で Movable Type のブロックエディタを使ってみました。
普段 MTAppjQuery のマルチフィールドを利用したり、作業分担でブロックエディタの実装はお任せできたため、不慣れな状態で「どこまで使いこなせるかな?」という若干の不安はあったのですが、そんな自分でも数日でカスタマイズでき、改めて便利な機能だなと感じました。
とはいえ、かゆいところにいくつか気がついてしまったのも事実。
そこで、「こうだったらもっと便利そうなのに...」と感じた点をまとめてみたいと思います。
あわよくば、ポジティブなフィードバックとして中の人に届きますように w
これは、Movable Type Advent Calendar 2025 2日目の記事です。
プリセットなどでデフォルトのチェックを OFF にしてほしい
ブロックエディタで新しいプリセットを作成したとき、または、 新しいカスタムブロックを作成したときに、カスタムブロックのチェックボックスがデフォルトで ON になっています。ここは、デフォルト OFF の方が使いやすい気がしました。

どういうことかというと、後から追加したカスタムブロックは一番下に ON の状態で追加されるため、そのブロックが不要なプリセットでは全てチェックを外していかなくてはなりません。
数が少ない場合は気にならないのですが、カスタムブロックのパターンが多い場合、単純に大変なのです w

これはカスタムブロックの中にサブブロックを追加できる場合も同様なので、さらに調整箇所が増えます。カスタムブロックを新たに追加した時だけでなく、ブロックの名前を変更した際にも同様の状態となるため注意が必要です。
カスタムブロックの識別子を変更したとき、div.mt-be-column に書き換えないでほしい
カスタムブロックの識別子を変更したときに該当ブロックのソースコードが div.mt-be-column でラップされるのはなんとかならないものでしょうか?
識別子を TYPO していたことに後から気づいて直したくなる・・・といったケースは考えられるので、ブロック自体の削除であれば仕方ないものの、ブロック自体の構成が変わらず識別子だけが変わった場合は、後続のものに置き換えてもらえるとすごく助かるなと。
自動で置換してもらうのは贅沢だとして、書き換えずに元の状態のまま残してもらう形でもよいかと思っています。それなら、最悪「フォーマット:なし」にして該当箇所の識別子を変更すればブロックの整合性は取れるハズですし。
いずれにしても、データ投入後にカスタムブロックの調整が必要になった場合、現状では面倒なことになりそうだなと考えているのですが、みなさんどうされているのでしょう?
カスタムブロックを含むテーマを適用したとき、欧文なラベルを日本語に置き換えないでほしい
カスタムブロックの編集画面でブロックのラベルに image や file といった一般名詞を設定してあるカスタムブロックをテーマとしてエクスポートしました。それを別スペースに適用すると、それぞれ 画像 や ファイル に置き換わってしまうことを確認しました。

これは「mt:BlockEditorBlocks タグ内でラベルの文字列で分岐処理をする」というニッチなことをやろうとしている自分だから、影響を受けているのかもしれませんが、、、
<mt:BlockEditorBlocks>
<mt:If name="meta{label}" eq="title">
<mt:Var name="__value__" setvar="title" />
</mt:If>
</mt:BlockEditorBlocks>開発環境でしっかり動作確認したものが本番環境で期待通りに動かないという問題が起こりかねないので、そのまま反映されてほしいです。
コンテンツフィールドでプレーンな複数行テキストを用意してほしい
これ自体はブロックエディタとは異なるのですが、折角なのでついでに w
「複数行のタイトルを入力したい」 と言った場合、期待しているのは「プレーンテキスト(+ 改行コード)」なので、現状の「テキスト(複数行)」フィールドで「フォーマット:なし」 を選んだら単純な textarea にしてほしいです。

誤操作を含めたユーザー操作で「ブロックエディタ」や「リッチエディタ」などに変更できてしまうのは好ましくないため、「利用可能なフィールド」に新たにフィールドを追加する形でもよいので、分けてもらえると嬉しいですね。
まとめ
今回は、Movable Type 8 のブロックエディタを使ってみて感じたことを記事にしてみました。
とても便利な機能だと思いつつ、運用フェーズでブロック構成などに調整が必要となった場合に気をつける点が出てきそうだなというのが率直なところ。 この辺りをカバーしてくれる標準のインポート・エクスポート機能があっても良さそうですね。(ただのワガママ、です w)
なお、いずれも「MT クラウド」と「ソフトウェア版」の Movable Type 8.8.1 で確認したため、 MT9 で解消されているなら嬉しいなと淡い期待を持っています。